不動産業界を変える
AIエンジニア中途入社(2017年)
稲本 浩久
こんなことを聞きました
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・ これまでの経歴は?
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・ 現在の仕事は?
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・ 技術者として大事にしていることは?
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・ 今後の目標は?
不動産業界には、技術者として解決できる課題がある
2002年に新卒としてリコー入社直後は、コピー画像の画質改善を目的とした画像処理技術の研究開発を担当していました。入社してほどなく、今でいうAIの一種であるCV(コンピュータビジョン)について興味を持ち、独学を始めました。マネージャー陣の後押しもあり、正式に仕事にすることができたのは嬉しかったですね。研究の傍ら、使いどころの難しいCVを利用してもらうべく、他部署にソリューション提案を重ねるうちに、CVに限らず幅広く社内の業務改善業務に携わるようになりました。2014年には、社内公募で新規事業企画部門に異動。不動産向けVRサービス「theta360.biz」のプロダクトマネージャーとして、営業から開発のディレクションまで何でもやりました。
GA technologiesに参画したのは2017年。きっかけは、「不動産ベンチャーが画像処理技術者を探している」と転職エージェントに声をかけていただいたことです。大企業にありがちな、スピード感に欠ける意思決定プロセスにフラストレーションがたまっていた時期だったので、まずベンチャーである点に惹かれました。また、当時手がけていたサービスの営業活動で、多くの不動産会社を訪問していたので、業界特有の活気に憧れもありました。さらに、不動産業界が技術的にいかに遅れているのかも知っていたため、「技術者として解決できる課題がたくさんある」ことにも強く魅力を感じました。自分の要望を満たせる滅多にないチャンスだと思う一方、自分がベンチャーでやっていける自信がなく、迷いました。最終的には「転職に失敗して年収が下がっても、二人で働けば生きていけるよ」という妻の言葉が後押しとなり、転職を決意しました。
現場の課題を共有し、活用される研究開発を
研究開発部門であるAdvanced Innovation Strategy Center(通称AISC)の責任者として、社内のDXを推進しています。
現在私が担当している業務は、研究開発組織のディレクションです。社内のみなさんの機械的作業を極限まで減らし、付加価値の高い、人にしかできないことに注力してもらう世界を目指しています。社内で頻繁に利用される技術は、同業他社も使いたいはず。われわれの技術を提供することで、業界を変えていけると信じていますし、実際に開発した技術の一部は他社に有償で提供させていただいています。
仕事はやりがいがある反面、難しいことも多いです。例えば、研究者としては有用だと思ったものが現場には受け入れられないこともあります。また、現場から上がった要望が、必ずしも本当に現場にとって最適なものでないことも。一般的に「研究成果を事業に生かすのは難しい」とされていますが、GAでは研究者ができるだけ現場の近くで困りごとに寄り添い、研究に加えて現場の人が手に取って使えるプロトタイプを開発。現場と一緒にブラッシュアップまで行うという戦略を実行しています。
一般的には、「研究に集中するために、あまり現場の人とコミュニケーションを取りたくない」と考える研究者が多いのが事実です。なので私は、研究と現場という相反する属性を許容できるメンバーの採用や、日々メンバーと議論することに注力しています。なかなか苦労も多い仕事ですが、メンバーが業務を改善し、現場の人に喜んでもらっているのを直接見られることは、この上なく幸せなことです。
勉強し続けることが技術者の宿命
技術は時に突然陳腐化するので、勉強し続けることが技術者の宿命だと思っています。私が社会人になった頃、研究所には「担当する範囲は狭いが、専門性は極めて高い」先輩たちが、内作の画像処理ライブラリを作っていました。しかし、しばらくするとオープンソースが台頭。その技術分野がコモディティ化してしまい、先輩たちは急遽畑違いのことを学ばなくてはならなくなりました。こう言ったことは常に自分の身にも起こると考えているので、継続的なインプットを欠かさないようにしています。
また、AI技術のトレンドを追うのも大事ですが、われわれが所属するAISCには「Strategy」 という単語が含まれます。そのため、AI技術でできることだけでなく、その他の手段でできることを学ぶこともとても重要だと考えています。AI以外のさまざまなアルゴリズムや他社のWebサービスを活用し、これまで不可能だったことが可能にできないか、より簡単にならないかと常にアンテナを張り巡らせて考えるようにしています。
多くの人にAISCの存在を知ってほいい
私が悔しいのは、GA technologiesが「テクノロジーを活用できている会社である」と広く世間に認知されていないことです。これだけ多くのエンジニアを抱え、社内外に向けたプロダクトを開発している不動産会社はないと思っています。また、これだけの研究者をそろえて、真摯に不動産領域の技術やデータ獲得に邁進している会社もないと自負しています。実際、他社に技術やプロダクトの紹介をすると、技術レベルの高さに驚かれますし、「自分たちも利用させてほしい」とお声がけいただく機会も多いのです。また、自社で定期的に開催しているオーナー様向けのイベントでAISCの技術を紹介させていただくと、オーナー様の多くが技術に感動してくださいます。
この現状を変えるため、これまで以上に現場で役立つ技術獲得に邁進していきます。同時に、社外に向けた発信を増やし、研究者の新しい活躍の場としてGA technologies、そして不動産業界が認知されると嬉しいですね。
※本記事は作成時点での情報を参考にしております。最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。
AIエンジニア中途入社(2017年)
稲本 浩久
2002年、新卒でリコーに入社し、10年以上画像処理・認識技術の研究開発に従事。その後、新規事業企画者に転身。2017年、当社に入社。不動産広告の自動読み取りシステムや間取り図の自動書き起こしシステムを開発。仕入れ業務システムへのAI・RPAの導入等も担当。2019年より、Advanced Innovation Strategy Centerの室長。
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