「すべての人の不動産インフラ」実現に向けたテクノロジー戦略を策定
株式会社GA technologies[GAテクノロジーズ](本社:東京都港区、代表取締役 社⻑執行役員 CEO:樋⼝ ⿓、 証券コード:3491、以下「当社」)のグループ会社である、テクノロジーで不動産取引をなめらかにするイタンジ株式会社(以下「イタンジ」)は、「すべての人の不動産インフラ」の実現に向け、テクノロジー戦略(以下「本戦略」)を策定しました。本戦略では、イタンジおよびグループ会社が保有するアセットを最大限に活用し、これまでのSaaSの枠を超えた様々な関連事業者が利用・連携できるオープンプラットフォームの構築を目指します。これにより、より多くの人々に価値を提供し、不動産業界全体のオープン化・省力化・高度化を推進することで、イタンジおよびグループ会社が提供するシステムの累計導入社数10,000社を目指します。
◆イタンジおよびグループ会社が持つアセット
1. 豊富な不動産取引データ
年間100万件を超える(※1)Web入居申込が行われている入居申込システムの成約データや賃貸不動産に関するリアルタイムの募集情報、グループ会社の株式会社マーキュリーが30年以上にわたり蓄積してきた不動産ビッグデータなど、業界でも独自性の高いデータを豊富に保有しています。
2. AI活用ノウハウ
当社は、不動産取引におけるAIやデータ活用を中心に研究開発を行う「AISC(Advanced Innovation Strategy Center)」と呼ばれるチームを擁しています。機械学習やデータ解析の分野で高度な技術を保有しており、その技術を不動産関連業務の効率化や高度化のため活用しています。
3. 拡張性・連動性の高いシステムアーキテクチャ
イタンジのシステムは、高い拡張性と連動性を備えたアーキテクチャを採用しています。それにより、イタンジアカウントを活用した他社サービスとの連携が可能です。また、データと業務フローを疎結合(独立性の高い状態)にすることで、柔軟なデータ活用を実現します。さらに、ストリーミング技術を導入することで、リアルタイムなデータ連携を実現し、迅速かつ正確な情報共有を可能にしています。
4. 業界最大級の業者間サイト
イタンジは、1都3県の賃貸不動産仲介会社(以下「仲介会社」)が物件情報収集時に利用するツールとして、国土交通大臣が指定した不動産流通機構が運営する「レインズ」に次いで活用(※2)されているリアルタイム不動産業者間サイト「ITANDI BB」を運営し、累計約90,000店舗の仲介店舗が利用しています。この広範なネットワークは不動産取引におけるコミュニケーションハブとして機能しています。
◆アセットを活用した価値提供
イタンジはこれらのアセットを活用し、エンドユーザーおよび不動産会社のなめらかな取引体験と業務体験を実現するため、下記の通り取り組んでまいります。
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1. データを活用した意思決定支援と総合的なデータの提供
独自性のあるデータを活用し、不動産業務におけるさまざまな意思決定を支援します。たとえば、賃貸不動産の募集データ・成約データや、グループ会社の不動産ビッグデータなど、不動産実務に有益な情報を一元的に提供することで、不動産会社の業務負荷を軽減しつつ、より精度の高い意思決定を支援します。
2. AIによる業務効率化、AIエージェント機能の提供
不動産に特化したAI技術を導入することで、契約手続きや書類作成・管理などの定型業務を効率化し、不動産会社がより付加価値の高い業務に専念できる環境を整えます。また、他業界で既に普及しつつあるAIエージェントを導入することで、顧客対応や物件検索などを自動化し、エンドユーザー及び仲介会社の取引体験をさらに向上させます。
3. 要望・状況に応じた最適なデータ利活用
柔軟なシステムアーキテクチャを活かして、クライアント向けのデータウェアハウスを構築したり、必要なデータを即座に反映したりするなど、企業ごとの要望や状況に応じてデータを最適に利活用できる仕組みを整えます。これにより、それぞれの要望に応じた分析の実施やサービス展開を実現し、新たな付加価値の創出をサポートします。
4. 不動産会社と周辺領域のコミュニケーションハブへ
「ITANDI BB」の広範なネットワークを活かし、保険会社や保証会社、ライフライン関連企業とのデータや手続きの連携を可能にすることで、不動産取引に関わるさまざまな領域の事業者をつなぐコミュニケーションハブとしての役割を強化します。また、このネットワークを様々な企業が利用できるようにオープンプラットフォーム化し、他業種の企業を含め多様な関連事業者が利用・連携できる環境を提供することで、業務効率化と更なる価値創造を目指します。
5. オープンIDによりシームレスなサードパーティシステム利用を可能に
イタンジのIDをオープン化することで、イタンジサービスの同じアカウントでさまざまな周辺サービスにログインし、シームレスに利用できるようになります。それにより、エンドユーザーの利便性向上、アカウントの一元管理を実現します。
イタンジでは、上記を始めとするテクノロジーを活用した取り組みによって、より多くの人々に価値を提供し、不動産業界全体のオープン化・省力化・高度化を推進するとともに、これまでのSaaS提供にとどまらず、不動産業界に限らず様々な関係事業者がシームレスに連携できるオープンプラットフォーム化を実現します。これによりイタンジは、イタンジおよびグループ会社が提供するシステムの累計導入社数10,000社を目指して尽力してまいります。
(※2)出典:リーシング・マネジメント・コンサルティング株式会社「引越しシーズンから探る賃貸住宅不動産市場の最新ニーズと傾向2024」 https://lmc-c.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/08/lmc_releace_20240821.pdf
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